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あいさつ

表紙の写真の作品は、2003年に制作したものです。
尚、当ブログの記事の引用・転載は必ずリンクを貼ってください。


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「非常に幼い子どもたちは永続する物体の現実についての観念を持っていないかもしれない」


ボーム「ピアジェなどの心理学者たちは、非常に幼い子どもたちは永続する物体の現実についての観念を持っていないかもしれないーーー物体が見えなくなるとき、それはただ消え失せ、他の何かが出現すると感じているかもしれないーーーと主張しています。例えば彼は、食卓についていた父親とオフィスにいた父親とは別人だと考えた二歳ぐらいの子どもの事例を引き合いに出しています。彼らは二人の人間だったのです。さもなければ、彼らはすべての物体の一致を感じるかもしれません。かくしてそれは事物ーーーそれが一であろうと、多であろうとーーーの一部なのです。それは、表象を形成する際にしっかり整理しておかねばならない、もう一つの抽象概念です。あなたの表象は一定の事物を一つのものとして、一定の事物を多くのものとして、一定の事物を必然的、偶然的、一般的、特殊的なものとして捉えます。それはあらゆるものを組織化します。そしてその意味は、事物がどのように表象されるかに従って非常に異なったものになります。初め、その子は二人の父親を見ていました。それから彼は一人しかいないことを学び、それゆえ彼は一人しか見ないようになったのです。多分彼は、二人を見ることの中に首尾一貫性のなさを発見したのでしょう。ですからわたしたちは、表象はある点までは適切でありうると言わなければなりません。外見はある点までは適切でありうるか、またはそれらは錯覚であるのかもしれません。その区別は非常に重要です。脳は外見を構成するという事実は、一部始終そうであるわけではありません。が、それらのいくつかがある点までは適正であるということがきわめて重要なのです」




| デイヴィド・ボーム/カール・プリブラム | 00:03 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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”実際にあるもの”(that which is)


ボーム「真理は時間ではないでしょう。それが時間の中で起こることはましてないでしょう。真理の作用(働き)の一部は、このスモッグ、シナプスに影響を及ぼして、首尾一貫性のなさを取り除くことだと言っておきましょう。もしもそれが時間を要するなら、そうすることはできないでしょう。なぜなら、”実際にあるもの”(that which is)はいつも変化しているからです。そして、ある一つの瞬間の知覚は、次の瞬間に対しては必ずしも当てはまらないことでしょうから」


| デイヴィド・ボーム/カール・プリブラム | 00:07 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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脳が静まること


ボーム「脳が静まらなければなりません。この首尾一貫性のなさが電気化学スモッグの発生源です。わたしたちの文明は大気を化学スモッグで充満させてきました。そして、時々、肺は適切に呼吸する状態ではなくなります。同様にして、脳は真理に応える状態になっていないのです」

| デイヴィド・ボーム/カール・プリブラム | 00:22 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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「可能性のための余地を残しておかねばならない」


ボーム「もしもわたしたちが、条件づけられていないものなどありえないといったん思い込んでしまったら、そのときには窮地に陥ってしまいます。他方、もしもわたしたちが、条件づけられていないものがあると思い込めば、またもやわたしたちは窮地に陥ります。ーーーわたしたちは、条件づけのシステムの中に条件づけられていないもののイメージを生じさせ、そしてそのイメージを条件づけられていないものと思い違いしてしまうでしょう。それゆえ、条件づけられていないものがあるかもしれない、ということにしましょう。わたしたちはそのための余地を残しておくのです。わたしたちは、自分の思考の中に可能性のための余地を残しておかねばならないのです。」


| デイヴィド・ボーム/カール・プリブラム | 01:01 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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物質の性質は果てしがない


ボーム「・・・物質の性質は、わたしたちが見ることができる範囲ではーーー質的ならびに量的にーーー限りがなく、果てしがありません。わたしたちが物質の性質を限りがあると考えることが妥当である理由などありません。十九世紀には、人々はそれはある意味で限られていると考えていました。二十世紀にいるわたしたちは、それとは異なった考えを持っています。そして二十一世紀または二十二世紀には、人々はまったく異なった考え方をするかもしれず、彼らはわたしたちがいま持っているものとは非常に異なっている可能性がある新しい最終的理論を探し求めるでしょう。そしてそれから、さらに続いて行くかもしれません。が、それを正当づける何の根拠もありません。そのような仕方で考えることは思考過程をごちゃまぜにし続けていくことです。」


| デイヴィド・ボーム/カール・プリブラム | 14:35 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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首尾一貫性のなさ


この前タンポポの写真をアップしたのは
首尾一貫性を表していると思ったからです。
(自然界は基本的にみなそうでしょうけど)
今日もアップしておきましょう。

写真@jamafra1243
タンポポDMY8zufVwAE7VQW

ボーム「・・・進化論によれば、首尾一貫していないシステムはあまり長くは続きません。これは”自然選択(淘汰)”と呼ばれています。思考においては、しかしながら、わたしたちはこれらの首尾一貫していない反射システムを、少なくともかなり長い間、維持することができるように思われます。それらを持っている人々があまり長生きしないことが時々あるかもしれませんが、しかしわたしたちの社会においては、わたしたちは、実際には選択(淘汰)過程に導くことなしに、多くの首尾一貫のなさを続けることができる条件を整えてきました。要するに反射が首尾一貫しなくなり、そしてこれらすべてのメカニズムのゆえに、それ以上動けなくなるのです」

首尾一貫性のなさを別の言葉で用いなければならなくなった時、
それはどんな言葉になるのかの質問に対してボームはこう答えます。

ボーム「”不一致”(inconsistency)”対立”(conflict)に。首尾一貫していないものは矛盾、ストレスとして現れるかもしれませんから」

ボーム「・・・もしも持続的な首尾一貫性のなさがあれば、それが首尾一貫性がないことを示す証拠があるという事実にもかかわらず、それはただあり続けます。さて、首尾一貫性のなさを見ていることに対する英知の応答は、それを停止し、一時的に中断し、そして首尾一貫性のなさがある理由を見つけ出して、それを変え始めることだとわたしたちは言えるでしょう。が、わたしは、防衛反射があると申し上げます。エンドルフィンに執着してしまう首尾一貫性のない思考の流れは、たいていは自己防衛してしまうでしょう。なぜなら、問い質されるとき、それは非常に居心地が悪くなるからです。問い質すことはエンドルフィンを除去してしまうのです」

///////

読者の皆さんは首尾一貫性のなさを使うときはどのように使いますか?

辞書で調べるとこんな感じです。

inconsistency

矛盾、衝突、不一致

conflict

対立、競合、衝突、矛盾


| デイヴィド・ボーム/カール・プリブラム | 00:01 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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「システム」


気を滅入らせるような世界の状態について、
また個人と社会が直面している多くの問題について、
これらすべての問題の源は思考だとボームは言います。

思考は単に知的な活動だけでない、
むしろ感情、身体、等々を含む一つの関連しあった過程、
人々の間を通過していく、世界中に行き渡っている、
すべて一体の過程だと言います。
それをボームは”システム”と呼んでいます。
(あらゆる部分が他のあらゆる部分に依存している一つの全システム)


| デイヴィド・ボーム/カール・プリブラム | 00:29 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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首尾一貫性と病気


‏写真@jamafra1243
タンポポDMY8zufVwAE7VQW

ボーム「癌は首尾一貫していない腫瘍です。それは、身体全体のシステムとの首尾一貫性を欠いており、勝手に成長していきます。何らかの理由で、癌は、身体がそれを秩序正しく保つために用いるいかなるシステムも受け容れようとしません。それは、それに逆らって自己防衛し、事実、自己を支援するために身体を動員することさえします。一定の種類の癌は、身体に癌を養うための血管を育てさせるようにする化学物質を送り出すことができる、ということをわたしは読んだことがありますが、それは身体の観点からすればきわめて首尾一貫していない過程です」

”いかなる病気も同様なのか”という質問に対して

ボーム「ええ、首尾一貫性のなさです。それは有機体全体と首尾一貫していないのです」

”ストレスはシステムの結晶化のようなものだと
いうことができるのか”の質問に対して

ボーム「ストレスは、この首尾一貫性のなさの結果として起こる多くの対立ということになるでしょう。あなたは、それが脳の中だけでなく、身体全体の中の化学的構造ないし性質に影響を及ぼし、蓄積していくさらなる変化を生じさせるということを見ることができます」



| デイヴィド・ボーム/カール・プリブラム | 00:14 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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「風土的な知能マップ」


ボーム「わたしたちは必然的に、一種の思考についての思考(thought about thought)という、思考過程についての多少風土的(endemic)な知能マップを持っています。それはわたしたちの文化全体に行き渡っておりーーーわたしたちはそれをあちらこちらで拾いあげます。例えば、”ポジティブ”に考える”と言うことは思考についての一種の知能マップであり、それは、あなたは落ち込み(抑鬱)に対処するために思考をコントロールすべきだということを含意しています。あらゆる種類の観念が次々に流布しているのです。」


| デイヴィド・ボーム/カール・プリブラム | 00:15 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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一つの過程


ボーム「・・・虹はうってつけの例です。仮にあなたが虹を見ているとしましょう。それは有色の弓形から成る物体のように思われます。それが、あなたがそれを経験する仕方です。が、物理学によれば、そこには物体としての虹などありません。事実、もしもあなたが虹は物体だと思い込んで、それに向かって歩いていけば、それは見出されないでしょう。物理学は、そこにあるのは一束の落下している雨滴であり、そして水から反射している光があって、それがあなたの目に一定の仕方で達するのだと言います。その光はあらゆる人の目にかなり同様の仕方で達し、それゆえ誰もが虹があるということに同意します。が、これは、そこにあるのは虹だということを意味しているわけではありません。実際にそこにあるのは、落下している雨と屈折光というーーー一つの過程ーーーなのです。」


| デイヴィド・ボーム/カール・プリブラム | 00:31 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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